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「…先輩?」 「え…厘也!」 座ってすぐに、聞き覚えのありまくる声から声をかけられた。 俺が叫ぶように言った通り、愛しの(←)厘也である。 え?何でここに? って困惑しまくりな表情が可愛すぎるどうしよう。 「あ、え、何してるんすか?」 「いや、借り物競走でさぁー猿連れて来いって指示があってよ、待ってんの。」 見回りをしていたのだろう、厘也は少し戸惑いながらもこちらに来た。 …ああもう忠犬すぎるなお前! ああ、猿=会長ね。 「猿…?」 森は遠いんだけど、猿は危ない、呼びかけよう。 なんて呟いてる厘也に癒される。 …今度首輪でも買おうかな…。 あの駄犬は喜んでたけど、厘也は喜ぶか心配だ…。 「あ、仕事中にごめんな。もう行っていいぞ。」 ていうか、仕事中はマズイ。 見回りは大事だからな…普通の学校ならそんな心配はいらねーんだろうが。 「……先輩、一人は危ないんで。」 どうしよう、美紀の萌えがこういう気持ちを言うなら、俺は厘也に萌えまくってんぞ。 「駄目、今この瞬間にも強姦にあってる奴がいるかもしれないだろ?」 「……何かあったら、叫んでください。」 今にも撫で回したいけど、仕方ない。 渋々と名残惜しそうに去って行く厘也を、もう癒されまくりながら見ていた。 「…貴様、今のが素か?」 …やっべぇ 厘也登場が嬉しすぎて猿の存在忘れてた。 .
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