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「え?酢?何ですかそれ僕にはサッパリですね。」 いつの間にか後ろに居た猿(会長)を振り返って、惚けてみる。 「…ほう、じゃあ゙猿゙とやらが何か教えてもらいたいものだな。」 しかし、やっぱりというか完璧に聞かれていたらしい。 面倒臭いなクソ会長が。 「ふふ、会長に決まってるじゃないですか下半身猿並バ会長様。それで、下着は脱いだんですか?ならさっさとしてくださいな能無しバ会長様。あ、その汚い下着は自分で持っててくださいね、死んでも触りたくないので。じゃ、行きましょうか。」 にっこり。と今まで会長にしたことがないであろう爽やかな笑顔で言ってあげる。 一応会長だから敬語だけど、素がバレたんなら何言ってもいいっしょ? 敬語なだけ有り難く思え。 つか放心してんじゃねーよ、自分から素とか話かけたんだろうが。 「早くしてくださいよノロマ会長様。」 もう一度促すと、ハッと我に帰った猿(会長、てかもう猿でいいか)。 「貴様、淫乱の分際でこの俺様に向かって…っ」 「またその話ですか?しつこいですね。しかも貴様って…ああめんど。自分を俺様とかどんだけ自分大好きなんだよ、普通に引く。男のケツ追っかけて仕事もしねーお荷物が。…って事で行くぞ猿。」 何か喋り出した猿のせいで敬語も面倒になった。 え?扱いが酷い? いや寧ろ優しいだろ、今まで仕事しないで美紀に負担かけてきた奴に対して。 何かまた放心し出した猿とかもう知らね。 逃げられましたー、とか言っときゃ大丈夫だろもう。 「ま、待て淫乱!」 …とか思ってさっさと歩いてたけど、人の事淫乱とか失礼な名前で呼びながら下着片手にやってきた猿。 ああ、そういや転校生に嫌われたくねーなら仕事しろって言ったんだっけ。 つい数分前の俺くたばれ。 .
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