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―――――きゃああああ！！
グランドが見えて猿と嫌々ながらも手を繋いでゴールに走った。
どうやらビリにはならなかったみたいだ。
副会長の借り物を引いた奴は、副会長を見つけられなかったらしい。
ゴールに着いた瞬間手を離して、さりげなく手をジャージで拭く。
だって嫌じゃん、その手でそのパンツ触ってたらどうすんだよ。
《会長様の下着は…黒のボクサーパンツぅううー！！》
見知らぬ誰か(変態)がマイクで叫ぶと
「って事は今ノーパン！？」
「幾らで売ってくれるのかな！？」
主にチワワ達が騒ぎ立てる。
黒のボクサーとか普通じゃね？
んなもん買ってどうすんだ…いや、どうするかなんて知りたくもねぇけど。
「会長様、協力ありがとうございました」
黙ったままの猿に微笑んで言う。
人前で猿とか言えねーし。
キャラ的にお礼言っておかないとな。
「…。」
うわ、コイツまじ有り得ねー。
せっかく嫌々ながらもお礼言ったのに無視だかんな？
しかも用は済んだとばかりにさっさと去って行った。
まぁ、これ以上傍に居たくないし居ても利益も意味もないから、どうでもいいけど。
―――――――――――…
《これで**年**回体育祭を終了しまーっす！明日は休みだから～ちゃんと疲れとるんだよ～》
《おつかれーっ》
《お風呂ーっ》
長いようで短い体育祭は終了だ。
美紀と書記二人の姿しか見当たらない生徒会面々はそれぞれ挨拶をして終了となった。
…多分檸檬だと思われるが、風呂と言った瞬間にガタイの良い奴らが雄叫びを上げていた。
男の裸見たって胸ねーしつまんねーだろうよ。
あ、因みに優勝は黄組。
俺達青組は三位というつまらん結果だった。
ご褒美役の生徒会がいねーから、後々勝手にご褒美としてデート券を配る事になった。
…ま、俺には関係ないけどな。
「疲れたー…」
「今日は俺が飯作っとくで。会計さんも呼んどき！」
解散！と言われた直後
いつの間にか隣に居た隼佐にそう言われ、美紀にメールを打っておく。
そういや、今日までだったよなー期間限定の会計補佐。
…今のままじゃどうせ金魚の糞達は仕事しないだろうし…ホスト教師に言って期限延ばして貰おうかな。
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