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「な…何で…っ!?」 一番始めに声の主に反応したのは、生徒会会長親衛隊隊長である古都宮。 元から大きな猫目が更に見開かれている。 「蓮(レン)っ!何でここにいるんだ!?」 次に反応したのは転校生。 声の主の名前を呼び捨てにしたところで、古都宮の眼光が鋭くなる。 「何だ雫、照れてんのか?」 声の主は古都宮の事など視界にすら入れず、気持ち悪いくらいに甘ったるい笑顔でボケた事を言っている。 声の主、コイツの名前は 間潮 蓮(マシオ レン)。 金髪のウルフカットに、鋭い二重の青目が特徴。 そして、この学園の生徒会会長。 コイツは、生徒会にもかかわらず親衛隊をセフレとして扱い そのくせ親衛隊を毛嫌いする意味不明な男。 それだけでも嫌いなのに この男の性格といったら… 権力にものを言わせ、ナルシストな上に俺様な態度。 親衛隊の奴らは、コイツのどこを好きになったのだろうか…。あ、見た目か。← 思いを巡らせていると ふと、会長と目が合う。 「…っ!な、何でお前が…っ!?」 俺を見て目を見開く会長。 え、そんなに驚く事か…? 一応俺も親衛隊で、しかも隊長なのだからこの場いるのはおかしくないはず…。 「…ハッ…"堕ちた天使"か。そういえばあのチャラ男の親衛隊だったな」 ああ、そういう事ね。 話た事もないから会長の反応には驚いたが… そういや俺って"天使"なんて言われてこの学園の男共に(不本意ながら)人気だったな。 しかも 俺ってば、"抱きたいランキング"で不名誉な一位とっちまって… 生徒会入りするはずだったところに親衛隊に入ったからな。 会長が知らないという方がおかしいな。 .
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