6/6
前へ
/120ページ
次へ
「か、会長様っ!あの…っ」 「うるせぇ、てめぇに用はない。」 意を決したように声を発する古都宮だが、会長に一刀両断されてしまい涙目だ。 オイ会長、転校生が来る前古都宮はお前のセフレだったはずだぞ。 一言くらい何か言ってやれよ。 「…会長様、僕らも彼に用があるんです。会長様の用は後にしてもらえませんか?」 ちょっとムカついたので、会長と転校生を離してやろうと 転校生を指指して言う。 「…何だ、嫉妬してんのか?悪ぃが俺は雫が好きだ。お前の相手なんざしてやるか。チャラ男にでも抱かれてろ。」 「……(……は?)」 自信満々に言ってのけた会長を見て唖然とする。 え、嫉妬って意味なんだっけ? 相手してなんざ言ってねぇし思ってもねぇよ!! つーか俺アイツに抱かれてないし!! やべえ。鳥肌立った。 「…僕が相手をしてほしいと思っているのも、愛しているのも美紀様だけです。会長様になんて興味は微塵もありませんのでご安心を。それと、転校生君が美紀様を傷つけないのであれば、僕は制裁の許可はしません。…では、僕はもう話す事はないので失礼します。」 この場にいたくなくなった俺は(だって鳥肌がヤバイ!)、早口で用件だけを言い足早にその場を立ち去る。 「お、おいっ斎!!待てよっ」 後ろで転校生の声がする気がするが、幻聴だろう。 さぁて、"アイツ"にお仕置きしないとな。 .
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4226人が本棚に入れています
本棚に追加