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「か、会長様っ!あの…っ」
「うるせぇ、てめぇに用はない。」
意を決したように声を発する古都宮だが、会長に一刀両断されてしまい涙目だ。
オイ会長、転校生が来る前古都宮はお前のセフレだったはずだぞ。
一言くらい何か言ってやれよ。
「…会長様、僕らも彼に用があるんです。会長様の用は後にしてもらえませんか?」
ちょっとムカついたので、会長と転校生を離してやろうと
転校生を指指して言う。
「…何だ、嫉妬してんのか?悪ぃが俺は雫が好きだ。お前の相手なんざしてやるか。チャラ男にでも抱かれてろ。」
「……(……は?)」
自信満々に言ってのけた会長を見て唖然とする。
え、嫉妬って意味なんだっけ?
相手してなんざ言ってねぇし思ってもねぇよ!!
つーか俺アイツに抱かれてないし!!
やべえ。鳥肌立った。
「…僕が相手をしてほしいと思っているのも、愛しているのも美紀様だけです。会長様になんて興味は微塵もありませんのでご安心を。それと、転校生君が美紀様を傷つけないのであれば、僕は制裁の許可はしません。…では、僕はもう話す事はないので失礼します。」
この場にいたくなくなった俺は(だって鳥肌がヤバイ!)、早口で用件だけを言い足早にその場を立ち去る。
「お、おいっ斎!!待てよっ」
後ろで転校生の声がする気がするが、幻聴だろう。
さぁて、"アイツ"にお仕置きしないとな。
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