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「協力なんかする訳ねぇだろ。お前がよく話てた王道転校生ってアレ(転校生)だろうが。あんなのとはもう二度と会いたくない。」 「そんな事言わないで~、ね?もう呼び出して制裁の忠告もすませたんだからさぁ~、ついでに!」 美紀いわく、俺が今日行った制裁の忠告は王道展開とやらにある事だったらしい。 …そういや前に(勝手に)話してた時にそんな事言ってた気がする。 それで、このまま王道にするには制裁を始めなければ話が進まないんだと。 知るかよって話だ。 「嫌だ。制裁に荷担するキャラじゃねぇんだよ俺は。」 俺は"天使"キャラなんだしな。 「それはホラ、"美紀様が僕より転校生の方がいいって…どうしよう、僕じゃダメなのかな…"みたいな事を斎が言えば、俺の親衛隊どころか他の親衛隊も動くから!」 「はぁ?そんなんで動く訳ねぇだろうが。馬鹿だろお前。」 いやまぁ、キャラ的に言いそうだけども。 でもな…嫌な予感がするから俺は関わりたくない。 それに、俺が言ったところで「そんな事知るか」みたいな事になると思うんだが。 「いーからやってみてよっ!お願いっ!斎にしか頼めないんだ!!」 白けた顔で頭を踏みながら見ていると 美紀は一生のお願いとでも言うように、必死に懇願する。 「何で俺がお前なんかの為に……」 そんな事しなくちゃいけないんだよ。 と、言いかけて止まる。 「いーちゃん…(ウルウル」 まるで、捨て犬のような顔… 「…チッ…俺に危害があるようなら直ぐに止めるからな。」 「ホント!?やったぁ!斎大好きーっ!!」 「抱きつくな暑苦しい。」 …負けた。 糞、動物好きなのが災いしてしまった…っ 昔から弱いんだよな…あの捨て犬みたいな顔… .
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