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「てめ…っ!調子乗ってんじゃねぇぞ!!」 一瞬唖然としていた男達だが、現状を理解したのか襲いかかってきた。 「え?調子になんか乗ってませんよ」 だけど動きが遅くて直ぐに避けれてしまう…。 お前ら男ならちゃんと鍛えろよな。 「チッ!避けてんじゃねぇ!!」 「何だビビってんのかぁ!?」 口だけは達者だ。 避けなきゃ当たるだろうが。アホか。 …つーか、いい加減 「大人しくしておいてください。」 ――――――ゴッ!ガッ!グシャッ …え?今の音? いや、ただ煩い害虫を駆除しただけだ。気にするな。 「…斎!助けてくれてありがとうな!!何かお返しあげたいから生徒会室行こうぜ!!」 男達が黙ったと思ったら…次は転校生が騒ぎ出した。 さっきまで殴られてたくせに何なんだこの元気は?どこからきてるんだ? 「ほら、行こうぜ斎!!」 ニコニコ(顔は髪で見えないけど雰囲気的に)しながら俺の腕を掴んで引っ張る転校生。 「触らないでください。」 勿論、不愉快極まりないので笑顔は保って振り払う。 「な、ひ、ひどい…っどうしてそんな事言うんだよ斎っ」 すると、どうでしょう。← 泣き出したよ転校生。 ガキかよコイツ、こんな事で普通泣くかぁ? …なんて思いながら転校生を放置する事に決めて振り返った。 「………ぁ。」 そして振り返ったのを後悔した。 .
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