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「…制裁か。」 そう呟いて眼光を光らせる目の前の男。 黒髪に銀縁眼鏡で、これまた恐ろしく美形。 確かめちゃくちゃ厳しくてしかもドSらしく、"鬼の風紀委員長"なんて呼ばれている奴だ。 うん、そう。 風紀委員長だ。 風紀委員会ってのは、この学校では普通の学校とは仕事内容が少し違う。 もちろん服装とかも厳しく取り締まったりしているみたいだが、この学校での仕事といえば 強姦や暴行を止めて取り締まっている。 まぁ、それだけならまだしも… 風紀は生徒会に意見できる唯一の生徒の集まりで、生徒会より遥かに仕事が多いと思われる(書類とかは同じくらいらしいが)。 そう、優秀な人材が集まる委員会で しかもそいつら全員が美形だ。 俺っていい子だから(←)今まで風紀にお世話になった事なかったんだけどな… だから風紀委員長って事は人気だから知ってたけど、名前なんて雰囲気すらも出てこないくらい覚えてない。 …てか 今の状況ってやっぱ、俺が制裁してたみたいだよな…? こんな人気のない所で周りは屈強な(?)男達が倒れてて、転校生は涙目(てか泣いてる)で 俺は親衛隊隊長だし、今まさに逃げるようにこの場を去ろうとしてたし… え、ヤバイっ。 .
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