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――…それは昨日の事。 美紀は一人部屋(生徒会は一人部屋)なのに泊めてだなんておかしい事を言い出すから、話を聞く事にした。 「…それでさぁ、あの王道君騒がしくて!仕事にならないし、しかも他の役員は仕事をしないの!」 しかし、小1時間程はずっと愚痴ばかりで話の本分がわからない。 そろそろ追い出そうかな、なんて考え出した頃… 「煩い生徒会室には行きたくないけど、でも仕事があるから仕方なく部屋に持って帰って仕事してたんだよ。…そう、そこまではいいんだけどさぁー、王道君、俺に得に興味も無い癖に部屋まで押しかけてくんの!!理事長の贔屓でもらったカードで!!おまけで仕事は溜まるし寝不足だよ!!あーもう!王道としては完璧なのに超うざい!何で俺生徒会なの!?」 …要するに、転校生の被害者になったらしい。 確かに顔色が悪いとは思っていたが…そんな事があったのか。 「ね、お願い!お願いします!仕事が片付くまででいいから泊めてください!」 腐れ縁といっても幼なじみのピンチで、しかもお願いまでされている。 …断る訳ねぇだろうが。 まぁ、そんな感じで無期限に美紀を俺の部屋に泊める事にした訳だ。――――――――――――――… ここまで話て隼佐を見ると、唖然として固まっていた。 「これでわかったろ?ほら飯食え。」 「え!?ちょ、斎と会計さんは幼なじみやったん!?」 声をかけると覚醒したが、質問を返される。 …早く食わねぇと遅刻すんだけど。 「……。(モグモグ」 「そーそー、俺達唯一無二の親友なのよ~隼君(隼佐)が入る隙間もないくらいに☆」 俺が無言を突き通して朝食をとっていると、美紀が代わりに相手をする。 …俺ら親友だったの?← 「は?何やねん。俺が入る隙間なんて山程あるわボケ!」 「え?どこにー?髪の毛一本すら無いよー?」 「なっ!お前何斎に抱きついとんねん!離れろや!!」 「や・だ・ねー☆」 …どうでもいいけど暑苦しいから離れて欲しいので、さりげなく膝で美紀の脇を突くと大人しく離れた。 てか、隼佐お前飯食えよ。 もう俺食い終わるんだけど…置いて行っていいって事か? .
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