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「斎!おはよう!!」 ――――ハロー皆さん。 俺は今先程(美紀・隼佐・俺)の三人で登校中。 まぁ、俺は一応抱きたいランキングで一位だし、美紀は生徒会だし…隼佐もアホだけど顔だけはいいので勿論目立つ面子だ。 そんな、ジロジロと登校中の生徒達から見られている中 とーっても不愉快な声が後ろから聞こえてきた。 返事したくないし、出来れば聞かなかった事にしたいが、俺の今のキャラ的に無視するなんて不可能。 …後々ごちゃごちゃ言われんのも嫌だし、仕方なく振り向く。 「…おはよう、転校生君。」 人違いであってくれ、と期待をするも、この学校で朝からデカイ声で話かける奴なんかコイツだけだ。 いつも遅刻ギリギリか遅刻するのに何で今日に限ってちゃんと来てんだよ、転校生。 「もう、俺の事は雫でいいって!斎今から行くんだろ?一緒に行こうぜ!!」 ほんの少し見えている頬を膨らませ、そう言う転校生。 俺が返事をしたのがそんなに嬉しいのか、口元は緩んだままだ。 …気持ち悪ぃ。 「…ごめんね、僕は美紀様と二人きりで登校したいんだ。また今度にしてくれる?」 あ、ちなみに転校生の声がした途端隼佐は光の如くこの場から消えた。うん、逃げやがった。 あの野郎次あったら容赦しねぇ。 「なっ!俺より美紀と一緒に居たいなんて嘘だろ!!そうか!美紀が脅してるんだろ!?大丈夫だ俺が一緒に居てやるよ!ほら、こっちこいよ!!」 次あった時、隼佐をどう痛めつけてやろうかと考えていると転校生は喚きながら俺の腕を掴んできた。 …え?ごめん、話聞いてなかったから意味わからん。 つーか触んなよ。 「ちょ、転校生君…離して?」 「何でだよ!美紀とはセフレなんだろ!?どうせ遊ばれてんだからいいじゃんか!!」 おいおい、遊ばれてるとか失礼だな。 俺だったからいいが、本当のセフレだったらその発言怒り狂うぞ? しかもお前の後ろにいる取り巻き達の死線がわずわらしい。 …何で親衛隊の俺に絡むんだろうコイツ…馬鹿? .
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