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―――――俺は今、体育館裏というこれまた王道的な場所で転校生を待っている。 「ほ、ほらっクッキーでも食べな!」 そう言って手作りであろうクッキーを差し出すのは 金色に染めた髪に、猫目が特徴の可愛らしいチワワ。 生徒会長親衛隊隊長、二年生の 古都宮 由(コトミヤ ユイ)。 「紅茶お持ちしたんですけど…」 次に、紅茶を(何故かポットとティーカップで)俺に渡してきたのは、くせっ毛な焦げ茶色の髪にクリクリの目の 生徒会副会長親衛隊隊長、二年生の 音家 奈流(オトヤ ナル)。 「斎、今日一緒に帰ろうぜ?」 そう言いながら肩を組んでくるのは、この中で1番身長も高くて親衛隊なのがもったいないくらいの男前 生徒会会計親衛隊隊長、三年生の 野阪 翔(ノサカ ショウ)。 「えーっ俺も俺もー!」 野阪に便乗して俺に抱き着きながらそう言うのは フワフワパーマの黒髪に赤縁眼鏡が特徴。 生徒会書記(兄)親衛隊隊長、三年生の 久留和 匡基(クルオ マサキ)。 「…俺もー」 更に便乗して、のしかかってきた阿呆は フワフワパーマの黒髪に青縁眼鏡が特徴。久留和匡基とは双子(ちなみに弟)。 生徒会書記(弟)親衛隊隊長、三年生の 久留和 晴基(クルオ ハルキ)。 「ちょっと君達、斎君が困ってるでしょ?…斎君、こっちで僕とお話でもしない?」 そんな中、助けてくれたのは 黒のサラサラヘアーに優しげな垂れ目の 生徒会補佐親衛隊隊長、三年生の 鬼塚 誠司(オニヅカ セイジ)。 …名前がありえないくらい見た目とあっていない。 生徒会役員の親衛隊隊長は皆揃って、寛いでいる。 あとは主役の転校生が来るだけだ。 .
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