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まじまじと顔を見る。
しっかり見たのも初めてだ。
俺より2、3歳は年上らしい人。
「あなた、学生だったのね。
気づかなかったわ…大人びてるもの」
俺の鞄を見られる。
学校指定のものだからすぐにわかってしまう。
「聖凌(セイリョウ)の学生がこんなこと…いいのかしら…?
賢くてお金持ちの高校のでしょう?」
挑発するように笑う女。
やっぱりウンザリ。
「賢いから、金持ちだから…って関係はないから」
服の乱れを直し、鞄を持ち部屋を出た。
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