1.始まりは突然に

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…軽く鬱になる。 仕方ないと言えば仕方ない話だ。 今日は憂鬱な学校。 ましてや、金さえあればある程度はどうにかなるような学校。 たださすがに出席日数がヤバいのと、親がうるさいのが重なって学校に出る。 …キーキーうるせー。 「よお、哉祈。 久しぶりだなぁ、お前が来ると女がうるさい」 そう言って前髪を上げると見える長いまつげが女顔をより引き立てる。 「晴弥(セイヤ)こそ、見ない間に自慢の女顔がさらに女顔に成長したな」 「自慢じゃねーよ、本当イヤなんだよこの顔!!」 晴弥は中等部の時からの腐れ縁だ。なぜかずっとおんなじクラスだ。 …7クラスもあるのに。
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