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俺の隣で死んだように机に突っ伏してボーっとするカイ。
だいたいこういう時ってあっちゃん絡みで、ショックなことがあるといつもそんな感じ。
「まー仕方ねぇじゃん。カイはカイで恋愛対象じゃねーしとか言っちゃうし」
「うるせー…」
「まあどっちにしろ2年に成り立てから好きだったらしいし」
今は7月だし、4ヶ月くらいか?
「は!?リクなんで知ってんの!?」
死んでいたカイが生き返って、俺の肩を掴んで問い詰める。
「や、優子から聞いてたし、多分知らなかったのって…カイだけだった?」
「あ、そう…」
「幼なじみだし、言いづらかったんじゃん?カイと恋愛の話なんて滅多にしないだろうし」
「…ってことは、俺のことまるっきり眼中にないってことか」
カイは笑って頬杖をついた。
俺だってなんとかしてやりてーよ。
でも、こいつは高校のときからもそうだけど、伝える気ねーんだもん。
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