事件

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それは、李花が俺と別れて直ぐの事だったらしい…。 「ただいま」 家に入る李花。 李花は、一人暮しだ。 なのに何故か茶の間に見知らぬ人達の姿があった。 人数は6人程 「お帰り李花ちゃん」 黒いスーツに黒いサングラスをした厳つい顔付きのその人達は、見るからに怪しい連中だ。 李花は、恐怖を覚えつつ。 「誰ですか! 不法進入ですよ」 虚勢を張りながら、睨み付けた。 「私達は『指切り実行委員会』の者です」 怪しく笑う男達。 「指切り…そんな人が私に何の用ですか!」 李花は意味が解らず、さらに警戒し男達を睨んだ。 「おめでとうございます。 貴女が今年の賞品に選ばれました。」 男達は、怪しく笑い 両手を広げた。 「なっ…何ですって!? 私は物じゃない!そんなの出ません」 叫びながら男達を睨みあげる李花。 途端に男達の顔色が変わる。 「知りませんか? 『指切り』を放棄すれば貴方は重罪ですよ」 脅しかける男達に 「そんな馬鹿な法律有るわけ無いでしょ!」 怒鳴る李花 怪しい男の1人が自分の鞄から何やら大きな本を取り出した。 見ると『六法全書』と表紙に書かれている。
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