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まただ。おさまらない。体中の血液が駆け巡る感じ。
「…っ」
「みぃ?」
こんなのおかしいよ。けんちゃんはお隣さんで弟みたいな存在のはずだったのに。
けんちゃんの声が、瞳が私を捉えて離してくれない。
「みぃ。教えて?」
また、一息ついて言葉を紡ぐ。
「けんちゃんのことはね…ずっと弟みたいに思ってたから、すぐに好きとは言えない…けど、」
「けど?」
「抱きしめられた時イヤじゃなくて、どきどきして、告白された時もどきどきして…」
今もどきどきは続行中で。
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