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唇が離れキスが終わったと思った時、けんちゃんが私の唇をぺろっとなめた。
「ひゃっ…」
「みぃかわいい」
またむぎゅーっと強い力で抱きしめられる。
「なっなっなんで舐めるの？」
「みぃおいしそうだなって」
「おいしそうって…私食べ物じゃないよ」
「抱き心地もいいし」
「…けんちゃんの変態」
「男なんてみんな変態だよ」
そして、けんちゃんが私の耳元でささやく。
「みぃ、ありがとう。みぃが好きになるようがんはるから、ずっとそばにいてね」
お隣のけんちゃんが私にささやく甘い言葉。
恥ずかしくて、恥ずかしくて私は『うん』と返事をするかわりにけんちゃんの背中に手をまわしぎゅっと抱きしめた。
もうこんなにも心をわしづかみにされてしまった。けんちゃん責任とってよね。
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