1314人が本棚に入れています
本棚に追加
「久しぶり。満月ちゃん」
聞き慣れた声に顔をあげる。
「お久しぶりです。進路は決まりましたか?」
「うん。もう一度夢を追いかけることにしたよ」
「そうですか」
以前よりスッキリした表情だから、納得できたんだと思う。
「ちゃんと自分と向き合えたみたいですね」
「満月ちゃんのお陰」
ありがとうと耳元で囁かれたと思ったら、ふわりと優しく抱き締められた。
それはあまりに自然すぎて拒むこともできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!