向き合えた証

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「久しぶり。満月ちゃん」 聞き慣れた声に顔をあげる。 「お久しぶりです。進路は決まりましたか?」 「うん。もう一度夢を追いかけることにしたよ」 「そうですか」 以前よりスッキリした表情だから、納得できたんだと思う。 「ちゃんと自分と向き合えたみたいですね」 「満月ちゃんのお陰」 ありがとうと耳元で囁かれたと思ったら、ふわりと優しく抱き締められた。 それはあまりに自然すぎて拒むこともできなかった。
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