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今までローザは、16歳になり、部屋を出ていった姉たちをたくさん見送っていました。
16歳の誕生日に、給仕の使い魔に連れられ、姉たちは部屋を出ていきました。
ローザは姉たちがうらやましくてしかたありませんでした。
だって、お父様に会えるのだもの。
そう、少女たちは、部屋を出たら、お父さんに会うことができるのです。
それまで、塔での生活で、少女たちは父親に会うことは一度もありません。
給仕の話を聞きながら、未だ見ぬ父親に胸をときめかせるのです。
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