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誕生日の朝、ローザはメイドの姿をした給仕の使い魔に連れられ、部屋を出ました。
塔の一室で、用意されていた一張羅に着替えました。
フリルをあしらったふわふわのスカートをパニエでふくらませて。
レースをふんだんに使ったカーディガンを羽織って。
手の込んだ造花付きのリボンの髪飾りをとめて。
こんな可愛らしいおべべを着せてもらったら、もう少女はわくわくしてたまりません。
でも、それ以上にわくわくしているのは、お父様に会えること……
仲間に別れの挨拶をするために、ローザは給仕とともに最上階に戻りました。
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