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時代は……そう、中世。
とある古いお城にその人、というか吸血鬼は住んでいました。
名前は……えーと、フランソワーズとかいいました。
なんでその人がそのお城に住んでいたか、はひとまずおいておきましょう。
フランソワーズさんは、若い男の姿をしていました。
もちろん、実年齢は100をとうのとうに通り越していますけど。
フランソワーズさんには、娘がたくさんいました。
吸血鬼でも、子ども作っちゃう人っているんですよねー。
そんなことしなくても、同族なんて簡単に増やせるのに。
いやまあ、僕も両親とも吸血鬼なんで、人のこと言えないんですが。
んで、娘がいるからには、もちろんお嫁さんもいました。
たくさん。
え、一夫多妻?まあそうですけど、吸血鬼の道徳観念なんて、あってないようなものですから。
そんな悲しい顔しないでください、誰もあなたのこととは言ってないでしょ。
それに、あとで話しますが、このフランソワーズさんの場合、もっと色々問題があったわけで……
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