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ぷすぷすと擬音が聞こえてきそうな状況でニッカリ爽やかに笑った。
「はは、人間技じゃないな」
爽やかな笑顔に対して俺は苦笑いしかできなかった。
そんな俺をよそに2人は挨拶を交わす。
「うむ、先ほどは挨拶を忘れていたな。おはよう」
「おぉ!!おはようコロ助」
「その名はやめろ。それにしても、相も変わらず凄まじい走りだな。しかも、人一人を担いでくるとわ……というか、担いでる小動物気絶してるぞ?」
慶次は白目を向いて気絶をしていた。
「おいおい、そいつ傷付けたら虎太朗に殺されるぞ…」
俺の忠告に恭吾は少し顔を蒼くした。
「ゔ、確かに……慶次、生きてるか?」
と、恭吾は背を揺さぶって慶次に語り掛けた。
「ぅ゙ん……ぅ~……ふゎ」
小さく欠伸をしたら慶次は戻ってきた。
「お、起きたな。降りるか?」
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