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もう二度と異性に、ときめく事はないんだね。俺。
俺はこんな恋がしたいのね!
小雪さんみたいな、ママがやってる小料理屋に通い詰めてる俺。ママの事が好きなのに、好きと言えないのね。
それなのに他の若い常連客の男が、小雪さんの事が好きで相談に乗っちゃったりするのよ。
『分かった。俺にまかしとけ』なんて大見得切って。
人影まばらな雨の日。
カウンターの奥で一人また一人客が帰って行くのを待ちながら、奴の想いを伝える機会をうかがう俺がいるのね。
ママ
『お酒つけましょうか?』
俺
『あ、ああ。じゃあ、あつ燗で』
ママ
『今夜は冷えるわね~。誰も居なくなっちゃったから、もうお店閉めちゃおうかな』
俺
『あ、あの俺、、』
ママ『ねぇ!そっちに行ってもいい?』
俺
『え、、?あ、ああ!どうぞ。つって俺の店じゃないけど(笑)』
ママ
『じゃあ!のれん仕舞ってくるね』
店の格子戸を閉めて、俺の横に座る小雪さん。ママは割烹着が良く似合うのね。
ママ
『かんぱい、、しよっか』
お銚子とお猪口を、カウンター越しに取ろうとする小雪さんの袖が俺の頬をくすぐるのね。こんなに近くに居るのに、何も出来ないでうなだれる俺。
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