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ママ
『じゃあ、かんぱいね。』
静かに酒を飲む二人。
俺
『なんか、、寒いね』
ママ
『あらストーブ強くする?』
俺
『いや、、いいんだ。それより俺の、、』
ママ
『なぁに?』
俺
『ごめん!何でもない』
ママ
『なんなのよー!言いかけて』
勇気を出して言うのよー!俺!
『ママ!実は俺、ママの事を、、』
ママ
『え、、』
そう言ってママが俺をみつめる。
ストーブの灯りなのか少し酔っているのか、ママの頬がほんのり赤く染まっているのよ。
そして初めて正面から見たママの顔は、今まで見た中で一番綺麗かったのね。
俺
『いや、さ、三丁目のかどに電気屋があるだろ。そ、そこの息子のO君がさ。ママの事好きって、、』
『バカ、、』
俺が言い終わらないうちに、そう言って外に駆け出す小雪さん。目にうっすら涙が、、、
俺一人になった店で、ストーブの上のやかんがしゅんしゅんいってるのよ。
なんかやっちゃった俺?
店の外に出て、ママの姿を探す俺。軒下に両手で顔を覆ったママを見つけてこう言ったのね。
俺
『ほ、ほら俺の甥っ子が通う小学校に、新しく若い女先生が赴任して来ただろ』
慌てて目を擦りながら、笑顔を取り繕うママ。
ママ
『ああ、三丁目の下宿屋の二階を間借りしてる先生?』
俺
『そーそーその先生をO君がさ、好きんなっちゃって。はは。たまにママの店に先生来るから聞いて見てって、、』
ママ
『なぁ~だ。そうなんだ。じゃあ今度来たら聞いてあげるね』
俺
『いやもういいんだ。それより俺、、小雪さんの事が、、』
ママ
『なーに?』
俺
『いや飲み直そ!寒いから早く中に入って』
ママ
『うん』
なぁ~んて!こんな恋がしたいのよーーー!(≧∀≦)
朝から妄想が止まらないのよーーー!
(゜Д゜;≡;゜Д゜)
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