届け

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「いっちにー」 「「「さんっしー」」」 「にっにー」 「「「さんっしー」」」 「みんなー頑張れー」 夏の暑い中、俺は野球部の練習に気合いを入れている もちろん、甲子園に行きたいからだ でも、それには二つの理由がある 一つは高校生の憧れだから もう一つは…… 「ラスト一周だよ~!」 「「「はいっ!!!」」」 マネージャーの鈴先輩を甲子園に連れていきたいから 体験練習のときに先輩を見て一目惚れ すぐに野球部に入ることに決めた 「お疲れ様です!ドリンクどうぞ」 「「「あざっす!!!」」」 「はい、山崎君」 「あ、あざっす!!」 鈴先輩からドリンクをもらう それだけで幸せな気分になる 「「「ありがとうございましたー!!!」」」 夕方に練習が終わり、へとへとになりながら部室へ向かう すると鈴先輩が重い荷物を持っているのが見えた 「鈴先輩!荷物持ちますよ!」 「山崎君!大丈夫、すぐそこまでだから」 「いえ、持たせて下さい!」 「そう?それじゃあよろしくね」 「はい!」
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