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今日も図書室の窓で先輩を捜す
「あれ?今日は先輩いないのかな?」
何度探しても先輩の姿はない
「今日は休みなのかな……」
「あのさ」
「えっ?」
背後から声をかけられ振り向くと
「か、かかかか神谷先輩!!?」
さっきまで探していた神谷先輩がいた
「君、いつもここからテニス部見てたよね」
「えっ……あ、あの……」
「もしかして、気になっている人でもいるの?」
「へっ!!?」
麻希子は頬を赤く染めた
「ははっ、君分かりやすいね」
「は……へ……」
「僕さ、君がここで毎日見てたの知っているんだ」
「あ……ごめんなさい……!」
「別に謝らなくて良いよ。ねぇ、なんで僕がそのことを知ってるか分かる?」
「え……えっと……」
「僕もね、ずっと見てたからさ。君のことを」
「………………え?」
「部活以外の学校生活でも、君をずっと見てたんだ。何でか分かる?」
麻希子は顔をもっと赤くさせて口をパクパクさせていた
「それはね、僕が君のことが好きだからだよ」
「(ボンっ!!)」
麻希子は顔を真っ赤にさせて涙目になっていた
「だからさ、これからは遠くから見つめてないで……僕の隣で笑ってくれないかな?」
私、八木麻希子は……
今とても幸せです
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