唄の月日

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「へぇ~、デイジー君はそんな偉大な夢を描いているのか!!」 「シラン!!ビックリした!!」 ロスの後ろからぬっと出て来て言葉を口にしたシランに、ロスはギョッとした顔をして驚きを表す。 そして、私たちの誰もが彼のこのタイミングの登場に驚いたのだった。 「そ、そうかな?ありがとう!!シランはやっぱり、クレスド家の当主として役割を果たすの?」 何とか反応で来たミチェットは、シランにお礼と質問をする。シランはニッコリと笑顔を作り頷く。 「っまぁ折角、実力で勝ち取った当主の座だからね?両親も期待して下さっているし?そうなってしまうかな?」 っと言う事は、シランはこの国に残るっと言う回答になる。 クレスド家はこの国を支えている貴族と言っても過言では無い。彼もその地位を分かっているから、二年前まではその地位に頼って生きていた。 クレスド家と言うだけで、他の人からも距離を置かれるからね? 貴族は何かと面倒臭い。性格もその貴族の中の世界観も。
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