唄の月日

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「そう言えば、イザベラ君とシグナル君はどうするんだい?」 振って欲しく無い話題をわざわざ彼は、悪気など一切無い感じで尋ねて来る。私は視線を逸らし、話題から離れようとする。 「俺は……そうだな?まだ決まって無いな?“虹の協団”で働いてても良いんだけど、姉さんみたいに他の事もやってみたいって最近思い始めたし?」 「成程成程……して、シグナル君は?」 ロスの話を関心深く聞き終わると、私に振って来た。 何だろう?悪気が無いって言うのは分かってるんだけど……分かってるんだけど、今彼を無性に殴りたい。 しかも、ミチェットとルッカがかなり興味津々な眼差しを向けて来るし……下手な事を言って、コトの二の舞にだけはなりたくない。 「私は……私もまだ悩んでるかな?このまま“虹の使徒”として人生終わるって言うと、何だか物足りないし?」 私の言葉に何故か納得している一同。何に納得しているのか全く私には分からない。 けど、取り敢えず、コトの二の舞にならなくて良かったよ。
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