唄の月日

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嫌、心配しているのはコトだけでは無い。我に返り周りを見渡すと、みんなが心配そうな表情をしていた。 「ユア、具合悪いのか?」 ルッカが私の頭を押さえている手を退けて、もう一つの手で私の額に触れる。 “具合が悪い” そう言葉にされたら、何だか本当に具合が悪くなって来た気がする。 「少し、熱いな」 ルッカはそう言うと、ゆっくりと私の額から手を離す。コトは焦った表情をして私に近付いて来る。 「ユア、病気だったの?ごめん、私全然気付かなくて……」 「コトのせいじゃないよ!!私が体調管理を怠ったせいだから。気にしないで」 自分を責める口調で喋り続けるコトを止めるようにして、私は口を開く。 そんな私とコトのやり取りが落ち着くと、ロスが私の頭を軽く叩いて来た。 「っまぁ、何であれ、今日は大人しくしておいた方が良さそうだ。とっとと帰ろうぜ?」 ロスの提案に私は頷いて答える。
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