東日本大地震

《5月》

次の日
朝一に病院に行って精密検査をした。

MRIやら血液検査やら…
フルコースで検査された。

結果は以上なし。

医者
「病的な以上は見当たりません。おそらく精神的なものかと」
妻
「治るんですか？」
医者
「ええ、治りますよ。ただ精神的なものだとすぐに治る場合もありますが、数が月、数年かかる場合もあります」

妻
「そうなんですか…」

医者
「目が見えなくなる心当たりありますか？」

妻
「４月頭から昨日まで休みもなくほとんど睡眠もとらない状態で仕事させられていたみたいです。家にもほとんど帰って来れないくらい忙しかったみたいです」

医者
「……異常ですね。おそらくそれが原因だと思います。なるべくストレスを与えず、ゆっくり休養させて下さい。」

妻
「分かりました。」

医者
「２週間後また来て下さい」

妻
「はい」

病院を出て妻は電話をかけはじめた。

俺の勤める会社にかけたようだ。

妻
「もしもし。〇〇の妻ですけれども､おたくの会社のせいで両目が見えなくなりました。休みも睡眠時間もろくに与えず働かせた結果がこれです。今から労働基準局に行って相談します。」
電話を切った
すぐさま俺の携帯に着信がはいったが妻は俺の携帯の電源を切った。
そして労働基準局にむかった。