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「GBっつーことはガーディアンバスターズか」
「そうよ…あの天ヶ瀬先輩率いる集団。なんで天ヶ瀬先輩は無駄なことにしか知識を活かせないのかしら」
片肘を突き、ぶつくさ言いながら艶のある髪を弄ぶ。よっぽど天ヶ瀬恭介さんが嫌いなんだな。
さて、ガーディアンバスターズというのはさっき佳奈多が言った高等部三年生の天ヶ瀬恭介が率いる少数お遊び集団…なのだが、やたら湊凪生徒会が被害を被るため佳奈多からはゲリラ軍とも呼ばれている。
時たまこうしていらんことしいで主に佳奈多を困らせる困ったちゃんの集まりだ。
そいでその集団のリーダー格、天ヶ瀬恭介さんは三年生の中では一番頭が回り、戦闘能力も戦闘科所属の人間に匹敵する程だ。この強さとしたたかさが佳奈多を余計に困らせているんだな。
「だからいい加減一騎に力を貸してほしいのよね…よければ水無月さんにもお願いして」
「まぁ由真なら首は縦に振るけどよ…お前も参加しろよ?」
「わかったわよ…。はぁ、ハイブロウ使わなきゃいけないわね…」
なぜか佳奈多はため息を突きながら立ち上がり、ロッカーを開け放つ。そこから女の子にはあまり似合わないショットガンを取り出した。
「なんだ、シェンチアン直ってなかったのか」
「そうよ、だからあまり期待しないでね」
「分かった。相手の作戦開始時間は?」
「多分19:00くらいじゃないかしら。18:30頃に人集めて作戦会議しましょ」
「了解だ」
それきり、話をすることなく俺は退室した。…さて、刀の準備でもするかな。
戦いは、もうすぐ始まろうとしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
side ???
ここは、旧野球部室である。なぜ旧かと言えば、この野球部は三年生と一年生の不在による部員不足によって休部扱いとなっている。
無論、二年生はいるのだから運営は出来たはずなのだ。しかし、二年生達はだいたいの人間が無気力な者達ばかりだったために休部状態となっている。
「さて、お前ら準備は出来たか?」
不敵な笑みを浮かべながら集った人達に聞いたのは、天ヶ瀬恭介である。茶髪気味ながら天才的な頭脳を持ち、また身体能力の高さからこのガーディアンバスターズのリーダー格となっていた。
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