FATE1-1 湊凪温泉アタック

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「うん、わかったよ」 決意に満ちた瞳で、恭介の指示を承る裕一。それを見届けてから、恭介は住人らに視線を向けた。 「中央突破は住人、アルベイン、神威だ。健太郎と清武は討ち漏らしの撃破だな」 「「「了解!」」」 住人らも、気合いの入った声で応じる。恭介は立ち上がり、高らかに宣言した。 「よし、てめぇら!アガルタを拝むぞ!」 「「「おおお!」」」 この時、裕一はそこそこ遠慮がちに声をあげていたのだった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Side seitokai かわってこちらは生徒会及び執行部。ガーディアンバスターズの連中にはいいようにされてきた者ばかりであったため、気迫は十分であった。 (どうせいいようにされるんだろうな…) その中で内向的すぎる考えの人間が一人いた。無論、桜井一騎である。 「一騎、準備は大丈夫なのでしょうね」 ショットガンを軽々と担ぎ上げた佳奈多がぼーっとしている一騎に問い掛けた。無論、普通のショットガンではなく佳奈多のためにわざわざ軽量の特殊合金をメインに組んだ軽いショットガンだ。 「えー、怠い」 本音を言った一騎は佳奈多に銃口を押し付けられる。待て待て、俺はなにか間違ったこと言ったのか?と、一騎は思う。 「貴方にはやる気というものがないの?」 その言い分はごもっともである。残念ながら一騎にやる気はないが、それを言えば今日が一騎の命日になる。 「大丈夫だ、俺がうじうじ言ってもやるときはやってるだろ?」 一騎は立ち上がり、立て掛けていた刀を抜く。抜かれた刀は、刃渡り四尺に近い長さで刀身は雪のように純白であった。 「そ…そうね」 この純白の刀、"白龍(はくりゅう)"に若干見とれながらも佳奈多は肯定した。 「向かって来るなら斬る。そんだけだ」 刀を納めた一騎は先ほどのダラダラモードとは打って変わって、執行部長としての威厳を保った振る舞いをする。 だからこそ、愚痴愚痴言いはしても佳奈多は咎めることは滅多にない。 「んで、配備のほうはどうなんだ?」 軽いストレッチをしながら、一騎は佳奈多に問う。 「あいつらは部室棟から最短距離を優先して突撃して来るわ。だから、一番最寄りと思われる道に一番多く配備してる。必ず通らなければならない道には水無月さんにいてもらう」 「ん、じゃあ俺は風呂場前の通路な」
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