FATE1-1 湊凪温泉アタック

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ドゴォォン!! 壁に障壁が直撃したのだろう、強烈な爆発が巻き起こる。 「「う、うわぁぁあ!!」」 そうして、俺達は爆風に巻き込まれそこで記憶が途切れた。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「で?言い訳は?」 「「「なにもありません…」」」 次の日。俺達は生徒会室でガーディアンバスターズの連中と佳奈多に仲良く怒られていた。 「あれ程の無茶をした一騎もだけど、貴方達自分がしたこと分かっているのかしら?幸い、緊急障壁の方が強かったから破損はドアだけで済んだけど、一歩間違えれば…」 説教モードの佳奈多は非常に口説い。つか、めんどくさい。 「おい、桜井…」 「ああ?」 「西園寺…愚痴っぽいな」 「だろ?」 「そこ!私語をしない!」 「「…すいません」」 説教モードの佳奈多には俺も恭介さんも敵わない。黙って頭を下げるしか無いのだ。 ちなみに、裕一ら他の戦力は由真が残らず氷漬けにしていた。健太郎が少々危なかった以外は特に何もなかったそうな。 「くっそ…あそこで負けなければ…」 「往人は馬鹿だから仕方ない」 「なんだとゴルァ!?」 「はっはっはっ、往人は確かにしょうがないが、俺の筋肉は役に立ったよな?」 「クサイ」 「ノォォォォー!!」 「ああもう!水無月さん、あいつら凍らせなさい!」 「了解、ブレイズ」 「往人&清武バリアー(ぐいっ」 「「ぎゃあああああ!!」」 「ああ!?神前くんと清武がチルドに!?」 「「「……………」」」 三人してつい頭を抱えたのは言うまでもない。 そんなコントみたいな光景を瀬に、俺は生徒会室の窓際に寄った。 青い空。騒がしいが、平和な学園。 こんな日常なら、いずれ兵器として戦場に出る運命だとしても構わない、とも感じているのだった。 「ああ!もう一騎も取り押さえるの手伝いなさい!」 「今日という今日は決着つけるぞ日生!」 「めんどい」 「ああ!?テメェ日生に何する気だ!?」 「今日も平和だな」 「なはは…」 ………だが、この日常は少しずつ瓦解していくことになる。
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