プロローグ

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「おい!真面目にやれよ真面目に!」 怒気を孕んだ声が響く。正直、すぐ隣だったのでうるさかった。ああ、ガンつけてたのこいつね? そんな男の言葉が理解できないのか、司会者は首を捻る。 あれはあれでやられたら腹立つな。ああいうのはかわいい女の子がやるべきだ。 司会者「はて?私は真面目にやってるつもりだがな?」 「それがちゃんとやってんのかよ!?」 男の気迫は凄まじい。おそらく、この勇気と気迫が、彼の主人公の素質なのだろう。ただ……うるさい。顔近いんだよ。 司会者「じゃあわかったわかった。」 司会者は手を挙げ、目をつむり、声をあげる。 司会者「石原大器くんア~ウト。」 パンッ!! 爆竹が爆発した様な音が聞こえた後、男は倒れて動かなくなった。
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