5月~番外

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「和地。僕はこの学園で、恋人作る気ないから」 たぶんこの先も、必要ない。 飛鳥はそんなことを思いながら、和地ににっこり笑いかけた。 「だから、和地の気持ちは受け取れない」 和地はちょっと辛そうな顔をして、そっと飛鳥を抱き締めた。 飛鳥は身動ぎもせず、和地の匂いを吸い込んだ。 石鹸の香りがする。 「飛鳥先輩が卒業するまでに、俺落としにいくし」 飛鳥はひっそりと笑った。 「まあ、やってみたら?」 無駄だろうけど。 しかし和地は、にんまり笑った。 「覚悟してくださいね、飛鳥先輩」 .
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