はじまり

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「さすがにそれはないかー」 と汐は安堵の表情を浮かべながらごめんごめんと私の肩を二度たたいた。 そして今度こそ思い当たる相手がいなくなったようでおてあげのポーズをした。 「えー。あんたに他に恋のお相手になりそうなのいたっけ?」 私は男子からドジ野と呼ばれていて、からかいの対象である。 別に最近は慣れたけど、そういうやつらとは常常付き合いたくないと汐にいっている。 せめて名前でよんでくれる人がいい。
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