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「確かにそうだが、しかし魁斗くんには光のエフェクトがあるんだ。さぞかし何もない君よりかはいい生徒になると思うんだが?」
ムッとゼラは顏を強張らせた。
「まぁ学園長がそうおっしゃっていたのならいいです。でも、もう男子寮は満員のはずでは?」
キール先生は頭を抱えて、
「何のために君も呼んだと思っているんだね?もちろん彼の部屋は君と同じだよ?ミスヴァンデル。」
えー!と叫ぶと、勿論冷たい視線が突き刺さる。
(うっ…心が痛いよ。でもこれからゼラと同じ部屋で過ごすのか…うふふ)
魁斗が鼻の下を伸ばすのを見逃さなかったゼラは、素早い右手から放つビンタをおみまいした。
「先生!1日はともかく、ずっと男子と生活するのは嫌です!」
じゃあ出ていくかね?そう言われて呆気なく話はまとまった。
「それでは魁斗くんサインをここに頼む。」
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