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ゼラの部屋に着いたのはいいが、沈黙が続いていた。
(絶対にこの空気はやばい…。どうにかしないと…。そうだ!)
魁斗の頭には豆電球が見えたかもしれない。
「ゼラって両親は何処に居るんだ?」
このムードを壊した!と心でガッツポーズをしたが、
「両親はいないわ。小さい頃にこの学園の前に捨てられたの。」
「そうだったのか…ごめん。」
(うわー!質問チョイス間違った!)
心が折れた魁斗、再び嫌な沈黙が到来した。
だがその沈黙を壊したのは意外にもゼラだった。
「魁斗は違う世界から来たのよね?そこはどんな世界なの?魔法はある?」
「魔法はなくて、皆が平等で平和な世界だよ。」
「いってみたいはそんな世界」
ゼラの一言に悲しみを感じた魁斗。
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