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「そんなの解らないわよ。それより新しいクラスには馴染めたの?」
未夢は不安そうな顔をして聞いたが、
あぁ、と不機嫌な顔をして魁斗は部屋に上がってしまった。
(父さん…どこいっちゃったんだよ。帰ってきてくれよ。)
月明かりが射し込む部屋で1人いじけていた。
帰ってくることは無いとわかっているのだが、願ってしまう。
魁斗の父はある日研究で新しい発見をしたからと言い、それを確かめに行ってから戻って来なかった。
まぁいいか、と言い魁斗は寝についた。
この当たり前の生活がおくれなくなるとは思わないまま。
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