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子猫の世話といっても生まれたてではなく、そこそこ成長した子猫たち。見ておくだけで特別世話はいらなかった。それでつい、俺は居眠りしてしまった。
「ん………、あ!」
目を覚ますと、まず子猫の数を数えた。子猫たちも俺のそばで丸くなっていた。
「さん、し…やば、」
子猫の数は全部で五匹。一匹たりない…!
慌てて膝の上の子猫たちをどかして立ち上がった。すると、気づいた。
俺より大きな図体。がっしり体系。鋭い目つき。大きな手のひらに、子猫。…奇妙な組み合わせだった。
「だれ?」
それがフレッドとの初対面だった。
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