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フレッドSide
きのこ狩りをしていた森はカステ・ラ都市を出てすぐそばだった。ギルドにきのこを報酬と交換してから家に戻るのにそう時間はかからなかった。
肩に担いでいた阿呆をベッドに降ろす。脈は正常、呼吸も落ち着いている。受けた電流は微量だったようだ。
「ん…」
仰向けで寝かせた奴が身じろぐ。黒のカッターシャツから覗く首筋に汗が見えた。ボタンは1つ開いていたが、もう一つ開けようと手をかけた。
「ん…、ん?」
ボタンを外したその時、奴が目を開け奴と目が合った。
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