第6話

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*** サァ・・・とシャワーの流れる音がする。 シャワーの湯がふくよかな胸・・・引き締まった腰・・・そして細い足へとつたっていく。 「・・・絶対・・・見付ける・・・」 キュッとシャワーをとめる。 シャワーをとめたことにより段々とその湯気がはれていく。 「あみんはん? あんまり長いと逆上せるんとちゃいます?」 シャワー室の外からさくらの声がする。 あみんはすぐあがる・・・とだけ外に声をかけると腰まで伸びた真っ直ぐな髪を持ち上げた。 その背中には大きな爪痕がある。 背中全体にかけてあるその爪痕はモンスターとの死闘の末、ついたものだろう。 あみんは髪の水気をとると、そっと背中の傷を鏡に映し見やった。 「絶対・・・見付ける・・・消えた雷狼竜を・・・」 あみんはぐっと拳を握った。
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