第7話

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「実はあたしもよくわかってなくて・・・」 「え?」 「あたしは普通に採取クエに来たつもりなんですけど・・・」 アイリはそう言ってベベポの方へと視線を向ける。 しかしベベポは海を眺めたままピクリとも動かない。 「もう孤島に着くニャ・・・」 だから黙っておけ、そういう意味なのだろう・・・ベベポがピシャリと言葉を発する。 アイリもひーもそんなベベポの様子に押し黙る。 「あの・・・その腕の包帯はどうしたの・・・??」 アイリがひーの左の袖から見えるぐるぐるに巻かれた包帯を指差しながら言う。 ひーは慌てて袖を引っ張り、包帯がなるべく見えないようにする。
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