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「ベペポ!!!さっき何か影が動いた!!!」
アイリの慌てた言葉にようやくベベポが入り口の方へと意識を向けた。
先程と変わらぬ洞窟の入り口・・・しかし明らかに何かが違った。
ハンターの勘とでもいうのだろうか・・・チリチリと緊張した空気が流れ始めた。
ヒュォォォオオオオオ・・・
相変わらず風の音が煩い。
この風の音に邪魔されて気付かなかったか・・・と、ベベポは小さく舌打ちをした。
先程まで握っていたピッケルをその場へと放り投げ、背中にある剣へと手をかける。
アイリは洞窟の入り口の方を睨み続けるベベポを見て同じように視線をむけた。
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