絵描きと盲目少女

3/7
前へ
/20ページ
次へ
彼女はいつも教会にいる。 今日俺は勇気をだして彼女に話し掛けた。 「な、なぁ、絵のモデルになってくれないか?」 俺が声をかけたら彼女はとても驚いた様子で周りを見回した。 「絵のモデル?別にいいよ。でも私、目が見えないよ?」 その言葉に俺は悲しんだ。 どれだけ彼女を描いても彼女は絵が見えない。 俺の彼女への愛を見てもらえない。 でも、構わない。 「それでもいいよ。俺は君を描きたい。」 俺の言葉に彼女は微笑んだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加