はじまるはじまり

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せっかく私が不敵に笑って話すのを許可してやったのに黄緑はひとりぶつぶつ呟いている。 「…んー、アレは歪みすぎだし…アレはありきたりだし…うんー…」 長い。 まだなのか。 「おい、お前はやく「よし、決めた!」 「…。」 黄緑め私の言葉に被せやがった。 ぐしゃりと長い髪をかきあげて黄緑は言う。 「まず最初は絵描きと盲目少女のお話にしよう。」
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