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吉良は白き炎を扱う。
普段は呪符に炎を着火することで、敵の動きを止めてから炎で浄化するが、本来、吉良は体中どこでも炎を発することが出来る。
そして、吉良曰く、炎を扱うと水分と共に、かなりの糖分が欲しくなるらしい。
由良には真似する事が出来ないので、本当かどうかは分からないが。
更に、行動派の由良とは違って、考え込む吉良は何にせよ、石橋を叩きまくる、かなりの慎重派である。
なので、偏頭痛もしばしば。
そんな吉良にとって甘い物は必要不可欠らしい。
でも、由良にするとそんな兄が子供のようで可愛らしいなんて思う反面、それでも強くて冷静な兄が何より頼もしい。
「甘酒も飲みたいな…」
何て呟いている兄の斜め後ろで、由良はくすりと笑った。
甘味処に着いて一息している二人の元に、若い女性が生まれたばかりの赤子を抱いてやって来た。
「やぁ、吉良さんと由良さん。よう家に来てくれてるみたいで、嬉しいですわぁ」
「あっ、甘味処の奥さんですか」
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