始まり

5/64
前へ
/64ページ
次へ
仕事が終わり,軽く飲みに行く事にした。久しぶりに田舎の話。佳奈子も久しぶりに会った嬉しさからか話が弾み普段あまり飲む事の無い酒を飲み上機嫌。 酔い潰れた佳奈子を仕方なく自分の部屋へ運ぶ。 そういえば…佳奈子とは幼なじみだが,いつ頃からだったか一緒に遊んだりあまり話さなくなった。佳奈子の寝顔を見ながら昔を思い出す。 不意に寝返りをうつ佳奈子の服が乱れ,肌が露出する。 『相手は知的障害だぞ』 『普通の女の子って訳じゃないんだぞ』 そんな自問自答も酔いと,二度目の寝返りで更に乱れた衣服のチラリズムの前に『所詮は俺も男』『佳奈子もそれなりに歳いった女』という自分にとって都合のよい言い訳に呆気なく消された。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加