序章

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「まぁ、順当といえば順当って言えるのかなー……」 以前、東京都予選の結果を見た流歌は、そんなふうに呟いている。 東京で勝ち上がってきたのは、全国大会の常連や、毎回関東予選までは勝ち上がってくる高校で、3校の勝ち抜きが決定した。 もちろん、全国大会へのスーパーシードを持つ《夢ノ王国》と《神ノ聖国》は予選に出場しておらず、勝ち抜いた3校はあまり自慢することが出来ないのだが。 流歌たちはと言えば、十本槍との戦闘訓練を激化させていた。 以前姿を見せなかった雷兎や光太など、十本槍のほぼ全員が交代で毎週のように聖城学園を訪れ、流歌たちの指導にあたったのである。 しかし、レヴィの生みの親である震と幻だけは1度も姿を見せることはなく、レヴィは未来に慰められていた。
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