21人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
その昔、存在していたと言われている、神秘の生き物『竜』
竜は魔法を自在にあやつり、飛行能力を兼ね備えた、まさに『神秘』と言うべき生き物である。
太古の書物にはこう記してある。
--竜の言葉を理解し者。その者をテイマーという。やがて一人のテイマー現る。名をアークといい、竜の力を借り、世界を支配する--
…と。
また別の書物にはこう記されている。
--この世界は『竜』によって創造された。『竜』は創造者であり、神に等しい生き物である。『竜』が死滅すれば、この世界も無くなるであろう--
このことが本当ならば、
過去、といってもとてつもなく昔だが、確かに竜は存在し、今も何処かで、ひっそりと息をひそめ、この世界を見守っている。
と言っても過言ではないだろう。
ある時、ある場所に、この二つの書物を読んだ少年が居た。
書物によれば、これまで想像上の生き物でしかなかった竜が、過去に存在し、しかも今もなお生きているというというのだ。
少年は竜を探す決意をする。
しかしこれが少年の人生を大きく変えるきっかけになるとは、その時は考えもしなかった……。
最初のコメントを投稿しよう!