-Prologue-

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その昔、存在していたと言われている、神秘の生き物『竜』 竜は魔法を自在にあやつり、飛行能力を兼ね備えた、まさに『神秘』と言うべき生き物である。   太古の書物にはこう記してある。 --竜の言葉を理解し者。その者をテイマーという。やがて一人のテイマー現る。名をアークといい、竜の力を借り、世界を支配する-- …と。 また別の書物にはこう記されている。 --この世界は『竜』によって創造された。『竜』は創造者であり、神に等しい生き物である。『竜』が死滅すれば、この世界も無くなるであろう--   このことが本当ならば、 過去、といってもとてつもなく昔だが、確かに竜は存在し、今も何処かで、ひっそりと息をひそめ、この世界を見守っている。 と言っても過言ではないだろう。     ある時、ある場所に、この二つの書物を読んだ少年が居た。 書物によれば、これまで想像上の生き物でしかなかった竜が、過去に存在し、しかも今もなお生きているというというのだ。 少年は竜を探す決意をする。 しかしこれが少年の人生を大きく変えるきっかけになるとは、その時は考えもしなかった……。
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